追憶のタイタニック

子育て

昔観た映画で、モヤモヤしたことありません?

僕の場合、高校の時に観た『タイタニック』がまさにそれです。タイタニックをまだ観たことがない人がいたら「ネタバレだ!」って怒られそうですが、ラストで沈むじゃないですか、タイタニック。見事なまでに。

船が沈んだ後、凍える海にジャックとローズが投げ出される。デカプリ演じるジャックは、ケイト・ウィンスレット演じる恋人のローズを助けるため、一人だけ浮かんだ板の上に彼女を乗せてあげるんですね。しばらく、ジャックはローズの乗った板に海の中からしがみついているんですが、そのうち凍えて死んでしまう。そこに救命ボートがやってきて、ローズだけが一命を取り留める。

ジャックが死んでしまったことを悟ったローズは、彼に最後の別れを告げる感動クライマックスの場面。あろうことかローズはジャックを海へ沈めてから、救命ボートに向かって泳ぐんです。これ以上にないくらい情緒を含んだ「Good-bye」の言葉と共に。

当時学生だった僕にとって、なぜローズがジャックを海に沈めたのか理解できなかった。そりゃ、絵的にはそのまま置いてくよりドラマティックかもしれないですが、身を挺して守ってくれた恋人を、助けが来たからと、わざわざ沈めて自分だけ助かりにいく感じがどうにもモヤモヤして。

先日、家族で遊園地へ出かけることがありましてね。子供2人とアトラクションの列に並んでたんです。連日からの暑い日で子供達はぐったり。見かねた妻は、子供たちのためにアイスを買ってくるとその場を離れ、僕は持ってたハンディの扇風機を子供達に貸してあげてたんです。

そこへ妻がアイスを手に戻ってくる。満面の笑みの子供達。もう用無しとばかりに投げ捨てられるハンディ扇風機。もうホント、大袈裟じゃなく捨てられる。見事なまでに。

まあ、子供達が喜んでくれればとにかく良いかと、ウルフルズの曲でも聴こえてきそうになりながら、あのタイタニックの一場面がふと頭によぎるのでした。

本日の気づき

・見返りを求めず、とにかく笑えれば。ハハハと笑えれば。

 

それではまた。

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